HISTORY

  • 神への畏敬の念をあらわす踊り

    神話の中に神々がフラダンスを興じる様子が描かれているほど、フラには古い起源があります。 そして、フラダンスとは「神聖な踊り」。 神への畏敬の念をあらわす踊りとしてとして生まれたものなのです。

  • 神への崇拝と民族の歴史を伝えてきた踊り

    フラは一般的にはタヒチが起源であるという説がありタヒチから持ち込まれ、 ハワイ島の南東部のプナ地区で初めて踊られたとされています。 歴史的根拠、証拠はなく語り継がれてきたものが残っているようです。 古代ハワイには文字がなかったので、踊りで神への崇拝と民族の歴史を伝えてきました。 そのため物的な歴史の証拠が少ないのです。

  • 約50年間、批判され封印されたフラ

    途中、ハワイの伝統舞踊として人から人へ受け継がれてきたフラは、 1820年にアメリカのボストンからの宣教師団たちによって一時、厳しく禁止されました。 以後、1874年にカラカウア王によって、フラの禁止令が解かれるまでの約50年間、 フラは批判され封印されたといわれています。

  • フラの復活。そして美しく優雅な踊りへ

    19世紀末にハワイ国家主義を提唱したカメハメハ5世や、 カラカウア王の時代にハワイの伝統文化の重要性を認識し、 先住民の文化を取り戻すための文化復興運動とともにフラは完全に復活しました。 王はフラの復興に力をいれ、フラを奨励し、完全に復権しました。 今ではギターやウクレレなどハワイアンとともに踊られ、 宗教的意味合いを離れ、美しく優雅な踊りが特徴とされています。

  • 歌詞を理解して踊る「言葉ありき」のダンス

    このように、フラは、文字がなかった時代に神々の伝説や先祖の話を伝えるコミュニケーション手段で、 言葉では伝えきれないものを、踊りで表現したものです。 海・山・花・大地・空・・・そして神々に感謝し、愛を込めて捧げる美しい踊りです。 ダンスというと音楽に合わせるもので、言葉はほとんど意味をもちませんが、 フラは歌詞を理解して踊る「言葉ありき」のダンスです。 歌の意味を理解して表現することでハワイ語が身近になりました。

  • 日本でも大人気のフラダンス

    基本的なフラは伝説や神話がベースとなり、上半身が言葉をあらわし、 下半身でリズムを取って踊るのが基本です。 近年ではフラダンスをテーマにした映画が大ヒットするなど、 日本でもフラダンスが大人気となっています。