-はじめに
近年では、ダイエットやシェイプアップ、女性らしい身体作りの為にベリーダンスをする人が増えてきています。ダイエットをする上で指標となる存在は欠かすことができず、多くの人の目標となるのが、先生にもなるベリーダンサーの方です。そんなベリーダンサーの方々を見てみると、ロングヘアの人が多いことにお気づきでしょうか。ベリーダンスでは、長い髪は美の象徴とされており、より妖艶でセクシーさを演出するためには必要不可欠です。しかし、ただ長い髪であればいいというわけでもありません。キレイな状態に保っておくことで初めてベリーダンスに生きてくるのです。ここでは、ベリーダンサーにとって大事な髪の毛のケアについて紹介していきます。
■ ベリーダンサーの髪の毛が大事な理由
ベリーダンスの動作の中には、髪をかきあげる、勢いよく身を起こして髪をなびかせるなど、髪の魅力を引き出す動作があります。そのため、ベリーダンスにおいて、髪の毛は衣装と同じで、美しければ美しいほどベリーダンサーの魅了を引き立て、より可憐に、より妖艶にみせてくれるのです。なので、ベリーダンサーの方々は、美しい髪の毛をキープするように日々心がけています。
■ どうして髪の毛は傷むのか
髪の毛が傷むことには様々な要因があるので、原因を明らかにすることが大切です。まずはカラーやパーマに使用する薬品による傷みがあります。使用している薬品に含まれているアルカリ性が髪の毛にダメージを与えていまい、さらに髪の毛の表面にあるキューティクルを開かせてしまいます。
また、ドライヤーやヘアアイロンの熱による傷みもあります。ドライヤーは普通に乾かしているだけだったら、そんなに髪の毛にダメージは与えませんが、過剰に熱してしまったりすると、髪の毛の中にある水分や油分がなくなって、髪の毛が硬くなってしまい、手触りがゴワゴワになったり、まとまりのない髪の毛になってしまいます
他にも、髪の毛の摩擦による傷み、そして紫外線によるダメージなどもあります。普段やっていることが髪の毛の傷みの原因につながっているかもしれないので、今一度見直してみましょう。
■ まずは正しいシャンプーの仕方を覚えよう
髪の毛が傷まないようにするためには、洗髪のやり方を変えるだけでも効果があります。まず、シャンプーをする前は必ずくしでブラッシングをするようにしましょう。ブラッシングしないままシャンプーをしてしまうと、髪の毛のもつれなどをそのままこすり合わせてしまうような状態になるので、シャンプーすること自体が、摩擦の原因になってしまいます。逆にブラッシングをしっかりとしていれば、髪の毛の表面がサラサラになるので、シャンプーをしたときに髪の毛同士がぶつかり合うことも少ないし、余分な汚れも取り除いてくれるのであわ立ちもよくなるのです。ただし、ブラシにクッションがないコームと呼ばれるモノで髪をとかすとダメージにつながるので避けましょう。
次に、髪の毛を洗う場合のお湯の温度に気をつけましょう。皮脂や汚れを落とす適正温度は、36度~38度です。40度を超えると頭皮が乾燥しやすくなりますし、何よりも頭皮に対して負担になるため注意して下さい。
次に、シャンプーをなじませるということに気をつけましょう。シャンプーは1回あたり1プッシュで大丈夫です。あとはお湯で濡らした手のひらでシャンプー剤の原液を伸ばし、泡立てる準備を整えます。そしてシャンプー剤を頭皮全体にまんべんなくなじませます。なじませる際も、頭皮の上で、指の腹を使って弧を描くようにやさしくなじませます。
最後に、しっかりとシャンプーを洗い流すことに気をつけましょう。シャンプーはしっかりと洗い流さないと頭皮の老廃物として残ってしまうので、なるべく時間をかけて、洗い残しがないようにすすぎましょう。
■ ドライヤーのあて方で髪の毛は変わる
洗髪をした後、ドライヤーをあてる人が多いはずです。このドライヤーのあて方を変えるだけでも髪の毛は傷みにくくなるのです。まず、ドライヤーの前に、水滴が落ちない程度まで、タオルで水気を取りましょう。タオルを頭からかぶせ、手もみするように頭皮の水気をタオルに吸わせます。タオルである程度水気を取ったら、手ぐしで髪の毛を軽くほぐして下準備は完了です。
ドライヤーで乾かす際は、ドライヤーを小刻みに振って、熱を分散させることを意識しましょう。温風を一箇所に当て続けると、熱変性が起こったり、キューティクルが傷んでしまう可能性があります。
最初は、強温風で乾かします。髪がしっとり濡れている状態だと、熱の影響を受けやすいため、最低でも髪から10cmは離してドライヤーをあてましょう。 根元部分を乾かすときは、空間を作るようにすると 風通りが良くなり、乾きにくい場所は髪をもむようにして乾かしていくと良いです。
ある程度乾いてきたら、弱温風に切り替えて、スタイリングも意識しつつ乾かすと良いでしょう。80%くらい乾かした仕上げ前の状態の時がいちばん毛流れやシルエットを整えやすいです。
最後は、冷風を当て、髪に残った熱を逃がします。下から上へドライヤーを当ててしまうと、不自然なボリュームが出てしまうばかりか、髪表面のキューティクルがめくれてダメージの要因になってしまうので、ドライヤーは横から、もしくは上から下へあてることを意識しましょう。
また、今日では、ドライヤーやヘアアイロンなどの家電本体の方にも、髪の毛を傷ませないような工夫が施されています。余裕がある方はそちらの方に目を向けてみてもいいかもしれません。
■ 美容室やサロンのトリートメントは効果ある?
自宅でのケアも大事ですが、それだけでは不安な人も多いはずです。そういう人たちには、美容室やヘアサロンでトリートメントをしてもらうことも選択肢の1つに入れておいていいでしょう。そして、ここで覚えておいてほしいことが1つあり、トリートメントは、あくまで今以上にダメージが進行しない様にするために行うということです。傷んだ髪が完全に元通りになるというわけではありません。しかし、トリートメントを行うことで、栄養と潤い成分を髪の毛に浸透させ、髪の内側から傷んだ髪を補修し、同時に髪の表面もコーティングしキューティクルを整え、パサついた状態から手触りの良い滑らかな状態にします。これによって、髪の毛が受ける新しいダメージを予防するのです。
また、トリートメントを長続きさせるためには、自宅でのケアも必要不可欠です。洗浄力が強く脱脂力の強いシャンプーではなく、優しい洗浄力のシャンプーや、タンパク質や水分を補給できるシリコンの入っているシャンプーがお勧めです。その他にも、髪の表面をコーティングする洗い流さないトリートメントを使うこと、シャンプー後は必ずすぐに乾かすようにすることなどに気をつけましょう。
トリートメントをすることは、髪の毛の管理の仕方の概念を変えてくれるので、気になる方は試してみるのもいいでしょう。
■ 簡単ケアできるおすすめグッズ
自分で簡単にケアするためのグッズとして欠かせないものが、「ヘアオイル」です。香りもよく、くせ毛もサラサラにまとめてくれる優れものです。しかし、多くの有名ブランドから商品が多数販売されており、どれが自分に合うか分からない方も多いと思います。選ぶ基準としては、オイルの種類です。ヘアオイルに使われているオイルには植物性と鉱物性の2種類がありますが、より保湿効果が高くヘアケアに向いているのが植物性のオイルです。鉱物性のものはシリコンを含むものが多いため、手ざわりがよく艶のある髪の毛にしてくれますが、ヘアケアにはあまり向いていません。
また、ヘアオイルは自分の髪質や毛量と相性のいい質感のものを選ぶことも大切です。「髪の毛が太くてクセが強い」「毛量が多くてふくらみやすい」方には、少しトロっとした「しっとり質感のもの」の方が、髪のボリュームを抑えてツヤも出してくれるでしょう。反対に「細くて柔らかい髪の毛」「毛量が少ない」方の場合には、前者のものを使うと髪の毛がペタッとつぶれてしまいます。つけ心地の軽い「さらさらとした質感のもの」の方が向いています。
ヘアオイルは、ドラッグストアなどでも手に入るお値段控えめのものから、オーガニック性の高めのものまで幅広くありますが、最近販売されているヘアオイルは高性能なものも多いです。1,000円台のリーズナブルなものでも、使い方に気を付けたり自分の髪質に合っていたりする場合には、充分効果を発揮してくれます。
■ キレイに伸ばす方法
髪を伸ばしたいときには、髪を傷ませないことが一番です。だいたい1カ月に1cmは伸びるのですが、毛先を傷ませてしまって切れ毛を繰り返していたら、キレイに髪の毛を伸ばすことはできません。そのため、先述したような髪の毛のケアが髪の毛をキレイに伸ばす方法として重要になってきます。
また、どんなにヘアケアに気をつけていても、髪が長くなってくることで、摩擦や乾燥などの外的要因からどうしても防ぎきれずにダメージしてしまいます。毛先が枝毛や切れ毛で不揃いに短くなってしまう前に、定期的にほんの少しだけ整えておくと、枝毛や切れ毛を防げるだけでなく刺激に強い毛先をキープすることができます。伸ばしているときの毛先のカットは、できれば1cm以内にして整えていくのが理想的です。出来るだけ長さは変えずに、枝毛のみを切ってもらうように美容師の人に頼んでみるのもいいでしょう。
-終わりに
ベリーダンスに限らず、キレイにお手入れされた髪の毛をキープしていることは、それだけでも美の象徴として見受けられ、1人の女性としても箔が付きます。ベリーダンスは、髪をなびかせて踊ることも多いので、まとまった髪から髪の毛1本1本が存在感を出して宙に投げ出されることがよくあります。そのときに、全ての髪の毛が艶のあるキレイな状態であれば、周囲の光を受けて、よりキレイに見えるはずです。また、発表会や舞台などではアクセサリーを付けることも多いので、キレイな髪と美しい装飾品が相まって、よりきらびやかに見えること間違いなしです。
髪の毛を傷ませないために、普段のケアが一番重要になるため、もし今までの話の中で知らないことがあったなら、今晩からでも実践してみてください。美髪は自分で作ることができるので、コツコツ地道に頑張りましょう。そうして、キレイな髪をなびかせながらベリーダンスを踊ってみると、また違った気持ちで踊れるはずです。