-はじめに
みなさんベリーダンスにもいろいろなスタイルがあることはご存じでしょうか?今回はその中の一つ「ジプシースタイル」についてご紹介いたします!
■ ベリーダンスの「ジプシースタイル」とは
10世紀ごろから踊りや音楽を生業として旅を続けながら生活をしていたジプシー(遊牧民)たちをイメージしたダンスです。エジプシャンスタイルから発展し、ヨーロッパに渡る過程で生まれ、伝統舞踊として確立されたスタイルです。噂によると、フラメンコのベースになったスタイルとも言われています。北インドからヨーロッパまでとその距離も歴史も長いので、音楽や踊るスタイルも厳密にいえば様々です。
ジプシーたちが踊った、その土地ごとに、そこに生きる人々の思いを反映させた踊り方があります。そしてその踊りは、ステージやホールなどではなく、ナチュラルで自由奔放、太陽の下で打楽器とともに主に路上など屋外で踊られることが多いスタイルです。
最近では、ショーなどでも取り入れられることが多くなってきています。ベリーダンスの中では演目の1つとして、ベリーダンスと各地域のジプシーダンスをミックスさせたGypsy Fusion(ジプシーフュージョン)という踊りが踊られることがあります。
■ジプシースタイルの特徴
【振付】
ダイナミックで、くるくると回るターンの要素が多い他、スカートの端を持ち上げる動きも入ってきます。ジプシー独特のリズムに乗って、スピード感のある踊りも特徴です。生活に根ざした動作が踊りに反映されているという特徴があり、たとえば、子供をあやす、水を汲む、洗濯物を洗って干すなどといったものがあります。
【衣装】
オリエンタルの衣装とは違い、ボヘミアンの民族衣装で踊ります。パフスリーブのトップスに25ヤードスカートと言われる、段ギャザースカートを着用するが特徴的です。他にも、コットン素材のロングスカートやチョリ(胸までの長さのトップス)、ビーズ刺繍やストールなどの装飾品、木や羽、天然石などのアクセサリーを用いたものが多いです。
【小道具】
ジルやタンバリン、カスタネットなど、様々で、素足やピシピシ(ぺたんこシューズ)で踊ることが多いです。
【髪型】
ウェービーヘアを編み込んで花を飾ったり、ヘアターバンを巻いたりするとより本場のイメージに近づきます。ゆるめのロングウェーブは女性らしさをぐっと引き立てエレガントな印象になります。髪に空気感があることで、動きにダイナミックさがプラスされ躍動感が生まれます。
■ ジプシースカートの選び方!25ヤードスカートとは?
はじめに、裾を頭の上まで余裕で持ち上げられ、ターンをしたときに綺麗に広がるボリュームが25ヤードスカートと呼ばれるものです。裾周りが25ヤード(約23メートル)あるティアードスカートのことで、様々な素材で作られています。
【25ヤードスカートの選び方】
~色で選ぶ~無地の単色スカートは一枚あると主役にも重ね着にも使えて便利です。ステージに立ったときにぱっと明るく見える色を選ぶのがおすすめです。
イエローやピンク、スカイブルー、イエローグリーンなど、ビビットな色は気持ちも上がりやすいです。数段に分かれたティアードスカートで段ごとに色を変えたり、生地絞り染で多色使いした物もあります。色の組み合わせでテイストが変わるので、気に入った組み合わせは要チェックです。
~丈で選ぶ~
一般的にジプシースカートは腰骨の位置で履いて、床すれすれの長さになるのが丁度いいとされています。
160cm前後の身長の方で90cm丈が目安です。
157cmの方は「心持ち長めだけど85cmでは短いので90cm」
164cmの方は「しっかり腰まで落として90cmがジャスト」
迷った場合は、ぜひ長めの丈を選んでみてください。
履いてみて素足で踊ってみて、踏んでしまうようであったらウェストで一折してみましょう。2~3折くらいは無理なく折って調節できます。
~素材で選ぶ~
最もポピュラーなのは薄手のコットン素材です。あらゆる色のカラー無地や絞り染、プリントや刺繍などを見かけます。買った直後はノリがきいていて張りがありますが、洗濯をするとふわふわしたガーゼのような手触りになります。
色落ちするものが多いので、単独での洗濯をおすすめします。
他にも艶やかなサテンも人気の素材です。ポリエステルが主なので、綿より心持ち軽い物も。華やかでドレッシーなイメージになるので、フラメンコフュージョンや優雅なムワシャハットなどにも合うタイプです。
一番軽いのはポリエステルシフォン素材です。ふんわり軽くしわになりにくく、小さくたためるので持ち運びしやすいものです。
透け感があるものが多いので、レッスン時でもインナーは必須です。
発色のいい無地やプリント、ラメが入ったものなどがあります。
■ ジプシースタイルで揃えたい衣装
これさえあれば、、、!・25ヤードスカート(基本は裾回りが23メートル前後ある)
・チョリ(トップス)
・アクセサリー(ネックレス、バングルなど)
ヒップスカーフやショール、ベルトやストールなどを好みに合わせて数点重ねるのが基本です。腰回りもボリューミーに飾ってこそのジプシースタイルです。慣れてきたらたくさん重ねるのをお勧めします。
-終わりに
いかがでしたでしょうか?ベリーダンスにもたくさんのスタイルがあります。今回ご紹介したジプシースタイルは昔のジプシーたちのく裸子が想像できるような、民族感あふれるスタイルでした。NOAダンス教室では様々なスタイルのレッスンを行っています。皆様もぜひお気に入りのスタイルを見つけてみいてはいかがでしょうか?