フラダンスという言葉は必ず耳にしたことがあるダンスの名前ですが、昔から変わらず根強い人気があり、また簡単に始められることから、エクササイズの一つとして幅ひろい年齢層の方に人気があるダンスです。また、フラダンスはそこまで広さがなくてもできるダンスなので、家でのエクササイズを兼ねてさらに人気を高めています。そんなフラダンスをこれから始めたいという方に、フラダンスといえばこの曲!という定番の曲を今回は紹介していきます。
■ アロハ・オエ (Aloha oe)
ハワイ王国の第8代女王リリウオカラニによって作られた歌で、ハワイを代表する曲として世界中で広く親しまれている曲です。発売された当時はミリオンセラーにもなったほど大ヒットした有名な曲。この曲はまだ若い王女であったリリウオカラニがある少女と軍人との別れの光景を目にして書いたとされており、出会いと別れを表現している内容になっています。サビの部分がキャッチーで、「アロハ・オエ~♪」のフレーズが耳から離れないのが印象的です。
■ カイマナ・ヒラ(Kaimana Hila)
1916年ごろに教育者、政治家、作曲者のチャールズキングがアンドリュカミングズと共に作曲したハワイのダイヤモンドヘッドを歌った歌です。カイマナとはハワイ語でダイヤモンドを意味し、英語の丘を表すHillと合成させて作った言葉がカイマナ・ヒラ。夜にワイキキビーチから見えるダイヤモンドヘッドの丘が幻想的で美しいといった内容の曲で、定番曲の1つである。
■ ハワイアン・ウエディング・ソング
この曲は1926年にチャールズ・E・キングが「ケ・カリ・ネイ・アウ」と題して作った歌で、そのあと何人かが英語訳でカバーしていることから、今は英語名でよく知られている曲です。フラダンスの定番曲としてもよく使われますが、ハワイでは曲名の通り結婚式で必ず演奏される曲となっています。また、チャールズ・E・キングは亡くなるまで400曲以上のハワイアンミュージックを作ったといわれていますが、ゆっくりとした時間、空気を大切にしている作曲家なので、比較的ゆっくりのテンポの曲が多めです。なので、まずフラダンスを練習するときはハワイアン・ウェデイング・ソングで練習するとやりやすいです。ハワイの伝統文化の一環として、フラダンスの普及とともに語り継がれる曲ですので、ハワイの伝統文化も感じながら練習してみてはいかがでしょうか。
■ ラブリーフラハンズ
1939年の曲でロバート・アレキサンダー・アンダーソンがフラダンサーの美しい踊りを見て、手先や動きがきれいだったことから作った曲だそう。なんとも素敵な曲ですが、大人気の理由はゆったりとした明るい曲調で、楽園ハワイをイメージとさせる雰囲気や、フラダンスやフラダンサーへの愛情や敬意を感じさせる歌だからかもしれません。
■ ブルーハワイ
1937年の映画「ワイキキの結婚」のために作られた曲ですが、数多くのカバーバージョンが作られ、1961年エルヴィス・プレスリーが映画「ブルー・ハワイ」の主題歌として歌ったことでさらに大人気となりました。その人気の証拠にビルボードのアルバム・チャート200ランキングに連続20週間にわたって首位にとどまったほど。プレスリーが歌うブルーハワイは甘いマスクと伸びやかな声によりさらにフラガールたちにはとりこになったこと間違いなしです。またこの映画を見てフラダンスを始めました!という方もいるほど魅力的な映画。フラダンスを始めた方ならこの曲で一度は踊ってみたいですよね。
■ ザ・ファイアーマンズ・フラ
こちらはタイトルからも感じられるように、フラダンスのイメージする曲よりは少しかけ離れた曲調のもの。アップテンポでノリの良い感じの曲調なので、フラダンスのゆったりとしたものよりはいつもと違った感じでダンスが楽しめます。少し慣れてきたらこういうちょっと弾けた曲調で踊ってもいいかもしれません。
■ プア・リリレファ
ラブソングとしても定番の名曲。名曲だけあって、フラダンスしてる人は一度は必ず踊る機会がある曲です。歌詞も素敵な内容で日本語訳をしている方の歌詞はかなり感動する内容になっています。フラダンスをやっていると一度は必ず出てくる曲ですので、フラダンスを始めたいと思っている方は先に聞いておくのはいいかも。
■ プアマナ
イベントや発表会などの定番曲となっている曲で、ゆったりめにステップを踏むような曲なので、とくに初心者にはおすすめの曲となっています。またこの曲は昔からずっと歌い継がれている歌で、色あせることなく輝き続ける定番「スタンダード・ナンバー」と呼ばれる歌です。故郷の幸せな記憶を思い起こさせてくれるそんな温かい曲です。
■ フキラウソング
この曲はオクラホマ生まれのシンガーソングライター、ジャック・オーエンズがハワイでの体験をもとに作った曲です。今から70年くらい前に作られた曲ですが、長い間親しまれてる曲です。ティーリーフという葉っぱを使って地引網をする様子が曲の冒頭に歌詞で入っています。葉っぱを使うとひらひらとした動きから魚が驚いて網に集まってくるんだとか。そんな仲間と漁をしてご飯を食べるという日常の楽しさを表した曲になっています。
■ パリ―シェル
ハワイアンポップスとして1960年代に広まった曲です。英語の歌詞は、「きらめく真珠貝よりも君を愛してるよ」といった歌詞で、歌詞の内容に合わせて、貝を拾い上げるポーズ、波のポーズ、愛してますのポーズなどでフラダンスの振り付けが構成されることが多い曲です。それぞれポーズの練習にもなるし、曲の歌詞と合わせてわかりやすくできるので、フラダンスを始めたばかりの方でも基礎の部分を集中的に練習できる曲です。いかがでしたでしょうか?定番曲、有名な曲がたくさんありましたが、どれも昔から長く愛されている曲たちばかり。そんな歴史ある曲を今もフラダンスを通して聞けるのも、フラダンスという歴史の深さを感じます。またその曲たちも現在にわたりカバーされたり、日本語や英語で歌われ引き継がれています。たくさんの曲を聴いて、練習に生かしたり、お気に入りの曲をみつけてみてはいかがでしょうか。まだまだ奥深いフラダンスの世界へはまっていきましょう。