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「K-POPのダンスを見たり踊ったりするのは好きだけど、専門用語が多くてファン同士の会話やメンバーのインタビューを聞いてもついていけない...」という方も多いのではないでしょうか。しかし、そういったK-POP特有のワードを知ることで、曲やグループについての理解が深まるだけでなく、言語や文化の違いを感じたり、ファン同士での合言葉のように使うことができたりして、楽しさが倍増します!まずはK-POPを知る上でかかせない「カムバック」というワードについて紹介します。
■ K-POPファン待望の「カムバック」とは
(1) カムバックとは
「活動を再開すること」、「新曲・新アルバムを発表すること」を指します。英語のcomebackから来ていますが、韓国の発音ではコンベック、日本では略してカムバと言うことが多いです。韓国のアイドルはいわゆるオンシーズンとオフシーズンのようなものが、日本のアイドルよりも色濃く分かれています。アルバムの制作やパフォーマンスの練習を行う「準備期間」を経てカムバックし、番組やイベントなど活発に表に出る「活動期間」を過ごします。
準備期間はメンバーの姿を見る機会が減るため、その分新曲を発表する時には「やっと再開する!」「ついに会える!」という高揚感からカムバックするという言い回しになっています。
(2) ショーケース
カムバックすると、まずメディアやファンに向けた完成お披露目会=ショーケースが行われます。新アルバムの中から数曲のパフォーマンスを見れたり、トークコーナーではアルバム制作に関する秘話を聞けたりします。ショーケースはアルバム発売当日にインターネットで生配信されることが多いので、好きなアイドルがカムバする日は予定を空けておくのがおすすめです!
(3) ファンにとっては嬉しい期間の始まり
カムバの楽しみは当日だけでなく、その後の活動期間まで続きます。韓国ではほぼ毎日音楽番組が放送されているため、カムバしたアイドルは多い時だと1か月間、少なくても1週間ほど連続で音楽番組に出演します。また、この活動期間はサイン会やハイタッチ会などのイベントがあったり、宣伝活動としてラジオやバラエティにもたくさん出演したりするので、ファンにとって嬉しい期間です。
■ カムバック前にはティザー公開が
(1) ティザーとは
カムバック前に公開される予告のようなものをティザーと言います。英語で焦らし広告を意味するteaserから来ています。映像や写真、SNSでの投稿など媒体は様々で、主にアルバム全体のティザーとタイトル曲MVのティザーに分かれます。
(2) どれくらい前から始まるの?
ティザーはカムバ日の約2週間前から公開されることが多いですが、3日前にいきなり!ということもあり様々です。また、何日にビジュアルティザー公開、何日にMVティザー公開という風に、ティザーのティザーを発表するグループも最近増えてきたので、公式SNSをチェックしてみましょう。
(3) ティザーで得られる効果とは
ドラマの次回予告と同じく、ティザーもファンの期待値・高揚感を上げる役割を持ちます。また、前もって予告しておくことでSNSで拡散され、ファンだけでなく他のグループのK-POPファンにも興味を持ってもらいやすくなります。何日の何時にMVが公開されると明確に発表しておくことで、公開の際に一気に視聴やダウンロード、関連投稿が増えます。これによってトレンドに載りやすくなったり、ビルボードに影響が出たりするのもティザー効果の1つです。
■ え!?解散?グッバイステージとは
「グッバイステージ」という名称だけ聞くと解散!?と思う方もいるかもしれませんが、実はそのアルバムの活動期間の中で最後の音楽番組出演のことを指します。グッバイステージでは、所々でいつもと違うポーズや構成を入れて特別感を演出することが多いので、最後の最後まで楽しませてもらえます。