■ はじめに
今となってはKPOPは世界中で聞かれています。最近はJPOPもKPOPのスタイルや戦略を取り入れるところも多くなってきています。今回はそんなJPOPとKPOPの違いを比較してみました。■ それぞれの発展の歴史
【K-POP】
K-POPが誕生した90年代KPOP文化に火が付いたのが、ソウルオリンピックでした。オリンピック以降、韓国で聞いたことがない音楽」が次々と生まれました。転機となったのは、1991年結成の男性グループ「ソテジワアイドゥル」。40代以上の方であれば昔懐かしく感じる曲ですが、当時の韓国にとっては衝撃で、ヒップホップとR&Bテイストを取り入れた楽曲は、現在のK-POPにも引き継がれているほどです。
【J-POP】
J-POPが誕生した80-90年代当時は日本のポップソングを相称したものではなくFMラジオ「J-WAVE」で流れる日本の曲を「J-POP」と定義してオンエアしました。当時「J-POP」として流れた音楽には、松任谷由実・佐野元春・サザンオールスターズと、現在も活躍のアーティスト達です。90年代になると「日本のポップ音楽」を総称して「J-POP」と呼ばれるようになり、全国へと広がりました。
■ 楽曲面での違い
【K-POP】
韓国語をベースにしながらも、英語などの異なる言語を取り入れた楽曲が多いです。 また、ビートが強くてダンサブルな曲が多いのも特徴です。
【J-POP】
明確なジャンル分けが難しく、演歌や童謡、ジャズ、クラシック音楽を除いた1990年代以降のポピュラー音楽です。社会的にはジャンルを問わない市場価値のある日本製音楽ともいえます。
【K-POP】
西洋のポップ、ヒップホップ、R&Bなどのダンススタイルと韓国の伝統的な要素が融合した独特のスタイルを持っています。流行を取り入れスタイリッシュで真似しやすい振りやポージングを意識したものが多く、K-POPという業界全体の販売戦略で、TikTokなどのシェア文化を意識して作られた振り付けです。
【J-POP】
型にはまらず、曲の歌詞やイメージ、メロディにあわせた自由な振り付けが特徴です。ファン層に合わせてキャッチーな振り付けを盛り込むことも多く、女性アイドルグループならかわいらしさを、男性アイドルグループならカッコよさを意識した振り付けが特徴です。
J-POPダンスは特定の振付師が考えることが多い一方、K-POPのダンスは常に複数人の振付師が意見を戦わせながら振り付けを決める点も、K-POPとJ-POPのダンスの違いといえるでしょう。