K-POP fandomを知る|メディアに頼らないファンの力|NOAダンス教室【K-POP】

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--はじめに

 今流行しているK-POPグループにはたくさんのファンがいます。ファンの声援から力をもらって頑張ることができましたというようなアーティストの発言を耳にすることはありますが、K-POPのfandomと呼ばれる人たちの声や行動は本当にアーティストの人気を動かしています。そのメディアに頼らない自主的な活動とは何か。ここではK-POPを支えるfandomについて紹介します。


■ K-POPとJ-POP|実は深かったその関係性

K-POP(ケイ・ポップ)とは、1980年代末に「コリアンポップス」、「大韓POPS」と呼ばれた概念で、韓国の大衆音楽のことです。起源は、1980年代後半より日本国内のポピュラー音楽に「J-POP」という語が使われ始めたことに影響を受け、1990年代後半頃から、日本国内における比較語として韓国のポピュラー音楽を指して日本のメディアによって「K-POP」という語が使われるようになったところにあります。
K-POPとして確立する前は、日本の玉置浩二、坂本龍一、サザンオールスターズ、山下達郎といった1970年代から80年代の音楽が韓国では聞かれており、こうした音楽の日韓交流が韓国の大衆音楽に大きな影響を与えました。


しかし、アメリカのHIPHOPやダンスミュージックを取り入れる形にシフトし、現在のK-POPへとつながる土台をつくり上げました。同じメロディーと歌詞を繰り返しで、耳に残るリズム重視の傾向もあり、世界進出を視野に入れた万人受けしそうな音楽です。
さらに、1つの音楽ジャンルに突出せず、日本語・韓国語・英語を取り入れ、新たなジャンルとして確立されています。


■ 知っておきたい|K-POPエンタテインメントビジネス戦略

韓国の音楽事務所のアイドルのマネジメント体制は、日本のジャニーズ事務所がモデルだという。メディアをまたぐマルチタレントとしてアイドルをプレゼンする方針や、グループを組ませて管理する手法がその例として挙げられます。また、デビュー前に厳しいレッスンを積む練習生制度は、ジャニーズJr.の影響を受けています。ただし、その教育内容にはアメリカの音楽やポップカルチャーが強く影響を与えており、日米のシステムを選択的に取り入れた結果として、現在のマネジメント体制が生まれたとされています。


また、K-POPアイドルの育成システムでは、ダンス、歌、演技、アクロバティックなどの技術的な面と共に、外国語、成績管理、読書、相談などメンタルの教育も同時進行で行うため、デビュー前から既に、他の国のシステムでは見たことのない、準備された状態にまで成長できるとされています。


K-POPアーティストのデビュー前から考えられた戦略、例えば、BLACKPINKやTWICEのようにアジアの多国籍のメンバーを集め、ターゲットとする市場進出を助けることや、YouTube、Instagram、Twitter、TikTok、その他アプリなどを巧みに利用し、SNS上で流行るトレンドをすぐさまコンテンツ化できるように下準備を行っていることも最初から緻密に練られた戦略なのです。加えて、楽曲では、同じ単語を繰り返して印象付けることにより、言葉が違っていても耳に残りやすいような曲の作りになっています。


■ K-POP fandom とその力

 上記のような音楽事務所が行う公式的なプロモーションに対し、fandomは自主的にファンが集まって、アーティストの人気の後押しをします。
 韓国では好きなアイドルに1位をとらせるために音楽をストリーミングし続けるのがアイドルファンの重要な役割になっており、効率性や効果を上げるために役割を分けてファンが行動します。
音楽配信サイトのIDを持っているがストリーミングする時間がないファンはIDを提供します。お金があるファンはシンプルにお金を提供します。そして時間のあるファンはそのIDとお金を使ってストリーミングします。
この作業を効率よく行うためにはファンを組織化する=ファンダムを構築する必要があり、そのファンダムを拡張して強力なファンダムを形成したアイドルグループが人気グループとなります。


■ 知っておきたいファンダム名

ここで人気のあるK-POPアイドルのファンダム名を一部紹介します。どれも聞いたことがあるグループ名ばかりなので、K-POPに興味がある方は覚えておきましょう。
◇アーティスト名:東方神起
 ファンダム名:Bigest
 

◇アーティスト名:BIGBANG
 ファンダム名:VIP


◇アーティスト名:BTS(防弾少年団)
 ファンダム名:A.R.M.Y


◇アーティスト名:EXO
 ファンダム名:EXO-L


◇アーティスト名:SEVENTEEN
 ファンダム名:CARAT
 

◇アーティスト名:TWICE
 ファンダム名:ONCE


◇アーティスト名:BLACKPINK
 ファンダム名:BLINK


◇アーティスト名:IZ*ONE
 ファンダム名:WIZ*ONE


◇アーティスト名:MOMOLAND
 ファンダム名:Merry-Go-Round


芸能人のファンダム名は事務所が決めることが多いですが、ファンからファンダム名を募集したり、ファンの人気投票で選んだりファンの意見を取り入れることも少なくありません。ファンの声が多く反映されるのもK-POPの魅力です。


■ 人気投票とオーディション

 K-POPアーティストが発足するときは、オーディションによってメンバーが選ばれることがあります。このオーディションでもファンダムの存在が大きくなってきます。例えば、今人気のガールズグループであるTWICEはオーディション番組SIXTEENによって誕生しました。TWICEのファンダムもこのオーディション開始と同時に活動を開始しました。
オーディション時点では、TWICEというグループがまだ存在しないため、TWICEのファンダムというよりメンバーのファンダムというほうが正確で、TWICEメンバーに選ばれた9人のファンダムの集合体がTWICEというグループのファンダムを形成しています。
つまり、各メンバーのファンダムの集合体がグループのファンダムということになります。TWICEだけでなく、オーディション番組を経ていない他のグループも同じで、基本的に韓国のファンはメンバーのファンであり、それが組織化してグループのファンになります。
韓国では、上記のようなオーディション番組が人気で、自分で人気投票に参加できたり、練習生の努力を自分の目で見ることができるため、メンバーがファンダムを獲得するためには重要な機会になっています。
韓国以外でグローバルに活動するためには、ファンダムの開拓が必須であり、音楽事務所のLIVE展開・プロモーション活動とファンダムの活動が世界を席巻するK-POPグループを支えているのです。


--終わりに

 Fandomの存在は、K-POPにおいて切っても切り離せない存在になっています。アーティストの人気の陰には、fandomの活動があるのです。デビューの時から共に頑張ってきたアーティストだからこそ、ファンも応援したいという気持ちになるのでしょう。しかし、先述したような活動に参加できなくても、1ファンとして応援することはできるので、好きなK-POPアーティストがいたら自分なりに応援してみましょう。

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